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ロカール探偵がゆく

第8話[後編]
ロカールではなかったけれど、大収穫!

 

山﨑さまのお話は、ご主人と家具の出会いへ。
お使いの家具に対する長年の愛着が伝わってきて、
胸を熱~くしながら聞き入る創業者・長原實とロカール探偵です。

 

 

───── ご主人がカンディハウスの家具を気に入ってくださるきっかけは何だったのでしょう?

 

山﨑さま
主人は30 代後半の頃、繊維会社のインテリア事業部の販促を担当しており、
東京から札幌に出向していました。その頃どなたかの紹介で旭川へ行き、長原さんに会っているんです。
1975 年頃でしょうか。主人はヨーロッパに友人がいたせいか
「家具を子々孫々使い込んでいくもの」という感覚を持っていましたし、
何か長原さんとのお話の中で感じることがあったのではないでしょうか。

 

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長原
覚えています。インテリアセンターの出資者で、
旭川で繊維会社の社長をしていた山室タネさんという方がご主人を紹介してくれるというので、
まだ若かった僕はドキドキしながら会った記憶があります。

 

山﨑さま
旭川から帰って来るなり、「 絶対にあの家具を買う!」って。
そしていちばん最初に買ったのがこの椅子だったんです。
さらに「この家具が置けるように家を建てる!」と言いまして、「家具のための家」を建てました(笑)。

 

長原
日本ではまだ家具が「耐久消費財」だった頃でしたが、
僕は「家具は" 家財" として使おう」と話したかも知れません。
それにしても...ご主人にお会いしたかったなぁ。

 

山﨑さま
この9月で亡くなって3年です。
生きていれば79 歳。主人は無宗教でしたから、好きだったこの飾り棚に位牌を入れてあげています。
ここにいるのがいちばん似合うんです。

 

長原
私と同い年です。なんとも...運命のようなものを感じますね。

 

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思い出の品に囲まれて、ご主人の遺影が。

 

 

───── 山﨑さまにとって、カンディハウスの家具の魅力はどんなところですか?

 

山﨑さま
がっしりと重い家具は、なんて言うか、頼りになる。50 年使ってもビクともしない。
主人も「帰って来るとホッとする」と言っていました。私も旅から戻ると、
椅子があって、席があって、犬が走って来て、「帰って来た!」って思ったものです。

 

長原
私たちも、100 年使える家具をと思ってつくってますから。

 

山﨑さま
家がもう一軒建つんじゃないかと言われるくらい、
家具を買いました(笑)。

でも何十年も使って楽しく過ごさせてもらいました。いいものを買ったから、長く使い続けることもできるんです。これは私たちの歴史です。自己満足かも知れませんけれど...。
きっと家具たちは「狭い!」って思ってますよね(笑)。

 

長原
いや。思ってませんよ。絶対思ってない(確信)。
むしろ大切にしてもらって、感謝していると思いますよ。

 

山﨑さま
ひとりになっても、この家具が家族のようにここにあって、淋しくないんですね。
家具も私たちと同じ意識を埋め込まれているような。だから家具を処分するなんて考えられなかったんです。
引き出しも隙間なくビシッと入っていて、中には主人のものがある。すごく安心です。

 

長原
(ダイニングや和室の家具を眺め、しみじみ感動)

 

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山﨑さま
ただこれから先の、家具の行く末がずっと心配でした。
こんな重たいもの、処分するのも誰かに差し上げるのも、なかなか難しいでしょう。

 

───── いまカンディハウスでは、そうした家具をお引き取りして、
______修理・再生して再販売する取り組みに力を入れています。

 

動画はコチラ

 

 

 

山﨑さま
はい、それを先日カンディハウスの染谷(通信員)さんからお聞きして、安心したところでした。
心置きなく最後まで使って、その後どなたかが引き継いでくれるならうれしい。
次の方のために、大切にしなきゃって思います。
そのシステムを知ってから、このテーブルにぶつかったとき、テーブルの方をなでていました(笑)。
一緒に年をとってきた家具ですからね。

 

 

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ご主人のリハビリに主治医が訪問するとき、診療台代わりになったという「一本技」。

 

長原
リビングのテーブルは「一本技」ですね。これは私が社長の代を譲って取り組んだ製品だったんです。
その頃、地球温暖化の原因がエネルギーの使い過ぎだと盛んに問題になっていた。

 

山﨑さま
大量生産大量消費の時代が続きましたからね。

 

長原
そんな時代に終わりを告げる意味でこのシリーズをつくったんです。
家具屋も考え方を変えよう、家具をたくさん売るという思想を捨てようと。

 

山﨑さま
そのような姿勢にも、主人は共感していたのではないでしょうか。

 

長原
お話を伺っていると、心境が非常に私と似ていて驚きました。
私も「後始末をどうするか」をつねに考えています。本や絵を購入するときも、10 年後を考えてしまうんです(笑)。

 

山﨑さん
そうそう。最後が「廃品回収」では、あまりに...。本当に今日は素晴らしいご縁をいただいて、ありがとうございました。

 

─────  大勢でおじゃましてしまい、失礼しました。
_______ロカール探偵、大収穫です!ありがとうございました。

 

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帰りの社用車の中

 

─────  相談役、まさに大ファン!というお客さまでしたね。

 

長原
今日はよかった。使ってくださっている方に直接会う機会は、これまでもあまりなかったからね。

 

─────  椅子はロカールではなかったけれど、「長年の愛用者にお話を聞きたい」
_______というそもそもの目的は、願ってもないほどの形で達成できましたね。
_______相談役、お疲れさまでした。ありゃ?もしもし?

 

長原(後部座席から)
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おしまい

 

こうなると欲が出るもの。
ロカールの愛用者にも、たどり着けるのではないか????
第9話のさらなる展開に乞うご期待!