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ロカール探偵がゆく

第5 話 行き詰まったかロカール探偵

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上遠野克さんの事務所から戻り、
引き続き情報を集めているロカール探偵、腕組みをしています。
「5カ月たった今も、有力情報がないなんて」。
そこで急遽、プロジェクトチームが集まって
知恵を出し合うことになりました。

 

─── その後、上遠野さんからご連絡は。

アシスタント
ハ、ハイ、札幌の白鳥通信員の話では、
上遠野先生がさっそく南部医院の院長先生にお電話してくださったそうなんですが、つながらなかったとかで...。
ご高齢なので体調なども心配だとおっしゃってました。

 

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─── みなさん。プロジェクトがスタートしてはや5カ月になりますが、
残念なことにまだ手がかりは見つかっていません。
新たな情報や、ほかにいいアイデアはありませんか?

 

アシスタント
じゃ~ん!!ありますよ先生!!見てください!
私たち、ロカールを捜索するためのポスターをつくってみたんです!

 

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───── まぁっ!! すばらしい~!lokal5_img04.gif

 

アシスタント
これを、先日札幌の地下歩行空間のイベント「北から暮らしの工芸祭」のカンディハウスブースに貼りました。 そこで、
なんとなんと、「この椅子、見覚えがある」
という人が現れたんですよ。

 

─── なぜそれを早く言わないの。lokal5_img05.gif

アシスタント
サプライズですよ先生~。
うふふ。詳しくは、ロカール探偵事務所・札幌通信員の白鳥さんから報告してもらいます。

 

白鳥通信員
ハイ、こちらホワイトバードこと白鳥でございます!ご報告させていただきます!
「北から暮らしの工芸祭」は、カンディハウス道央支店の開設40 周年記念イベントとして出展したものです。 旭川からも家具メーカーやクラフト作家が参加しました。
カンディハウスは「ヴィンテージ」を展示テーマのひとつにし、
カンディハウスの第1号製品として、1脚だけ保管してあったロカールを展示したのです。
そしてこのポスターを貼って、情報提供を呼びかけました。

 

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─── お客さまはたくさん来てくださったの?

白鳥通信員
ハイ、「北から暮らしの工芸祭」は3月19 日(水)から23 日(日)まで行われました。
ロカールにはお客さまに気軽に座っていただけるようにしましたので、なかなかの賑わいでした。
その中の1人で、なんと「懐かしいなあ」と言った方がいらしたんです!

 

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みなさん、掛け心地はいかがでしたか?

 

─── それはどんな方だったの?

白鳥通信員
コトの次第をお話しますと...。
まずお隣の「匠工芸(東神楽町)」ブースにいた家具デザイナーの中井啓二郎さんが、
その方とお知り合いだったらしく、最初立ち話をされていたんです。中井さんのお話
では、中井さんが旭川市工芸指導所(現旭川市工芸センター)にいらした頃からのお知
り合いで、林産試験場の場長だった方だそうです。その方は中井さんとお話されてい
るうち、隣りのカンディハウスブースにあったロカールに目をとめられ...。

 

─── そして「懐かしいなあ~」とおっしゃった。

白鳥通信員
そうです。
私が「ご存知なのですか?私たちこの椅子を探しているんです!」と言って、
旭川本社から来ていた染谷通信員にバトンタッチしました。
どんな会話があったのか、染谷通信員から説明してもらいましょう。

 

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染谷通信員(左)が持ち前のやわらかな語り口で、山本さまのお話を聞いています。

 

染谷通信員
あのう...白鳥通信員がホワイトバードなら、
私は...カラー...バレーですかね?(笑)

 

おっとすみません、本題です。
その方は山本宏さまとおっしゃって、10 年余前まで林産試験場の場長をされていました。
ロカールを見て「ああ懐かしいなあ」と近付き、
「林産試験場の中で見たことがある」
おっしゃるのです。

 

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─── 林産試験場で?ということは場長室とか会議室?
もしかして複数脚あるのでは!

 

染谷通信員
私もそれを期待したのですが、聞くとどうも「1脚だけあった」らしいです。何かのサンプルか、資料としてなのか。 なぜ山本さんがそれを覚えているかというと、林産試験場が今の場所に建てられる前、
古い建物の時代からその椅子があって、毎日目にしていたためだそうです。
「古い建物のときにすでにありました。よく覚えていますよ」と。

 

─── それを見せてもらいに行きましょう!

染谷通信員
残念ですが先生、それが今の林産試験場にあるかどうかが、山本さまはわからないとおっしゃっています。
ただ、近々林産試験場に行かれる用事があるということでしたので、確認をお願いしておきました。
ほどなく結果をお知らせいただけると思います。
心配なのは、引っ越したときに持って来てくださっているか、です。

ただですね...(声をひそめて)カンディハウスの社員たちは仕事でしょっちゅう林産試験場に行きます。
なのに誰ひとりロカールを見た者がいない...。不自然です。

 

─── 怖い言い方しないで~~(プル)。

染谷通信員
申し訳ありません。演出してみました。
これで運良く買い取らせていただけて、レストアできたら...♡♡ムフフ。

おっと、ニヤけてしまった。私としたことが。
ところでこの山本さまですが、なんとカンディハウスの家具をたくさんお持ちで。

 

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─── あら。だからチカホで家具の展示に立ち寄ってくださったのね。

染谷通信員
はい、おそらく。「カンディハウスの椅子は、気に入ったものを1脚ずつ買っていったので、
うちの椅子は多種多様なんですよ」と話しておられました。何か深いご縁を感じます。
とにかく先生、お返事次第ですぐに出向くことになりますから、お支度なさっていてください。

 

─── わかりました。ご苦労さま。

 

 

~第6 話につづく~

 

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第6話では、北口IT 事業部長のアドバイスにより「SNS を使った捜索」
についての会議が行われます。また何やら新しいアイデアが出てきそうな...。
4月下旬アップの予定です。お楽しみに!