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ロカール探偵がゆく

第8話[前編]
新展開! 40 年来の愛用者さまあらわる。

 

第7話でついにロカールを見つけ出し、ホッとしたのも束の間。
またまたニュースが飛び込みます。
「ロカールらしき椅子が7脚並んだお宅を知っている」という人があらわれた!
創業者・長原實とともに、札幌へ向かうロカール探偵。

 

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アシスタント
コンコン。コンコン。 ...............。 コンコンコンコンコンコンコン!

 

─────  わかったわかった、今開けるから。(ギイ~)

 

アシスタント
先生大変です!なんとまったく別ルートからロカール情報が...

─────  たったいま染谷通信員から聞いたところよ。
_______6月の旭川家具産地展でロカールを展示したのが発端ですって?

 

アシスタント
な~んだ驚かそうと思ったのにぃ...。
とにかく、コトの経緯はこうです。
あのロカールコーナーを、Facebook に投稿した方がいらした。
それを見たフリーアナウンサーの真砂徳子さんという方が興味を持ってくださり、
カンディハウスに取材の申し入れがあった。真砂さんは取材の様子をFacebook に投稿。
今度はそれを見たご友人羽生さんから
「以前勤めていた会社の社長宅で、似た椅子がリビングに7脚ずらりと並んでいた」と投稿が。
その社長の奥さまにコンタクトが取れた!...という、
実にIT 時代らしい流れなんでございまして。

 

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旭川家具産地展で設けた、帽子とマントで探偵に変装できるロカールコーナー。

 

 

─────  その7脚がロカールだったら...超長年のご愛用者と対面!!
_______すぐに出掛けましょう!

 

lokal8-1_img03.jpgアシスタント
フフフ、すでに持ち主の山﨑由紀子さまにアポを取り、
車とカメラマンは手配してあります。
当時のインテリアセンター(カンディハウスの前身)社長だった
長原實の同行も決まりました。

 

インタビューへ向かう途中、「砂川SA」でひと休みする長原とロカール探偵。

 

 

─────  で、どんな方なの、持ち主さまは。

 

アシスタント
ハイ、なんでもご主人の山﨑薫さまは、インテリアセンターが創業した頃に旭川に家具を見にいらして、
長原と会っているそうなんです。それで家具を気に入ってくださりずいぶんご購入いただいたそうです。
ご主人は3年前に他界され、現在は奥さまおひとりで家具とともにマンションにお住まいとのことです。

 

─────  わ~、早くお話聞きたい!いざゆかん!
_______あ、お弁当と水筒は用意した?おやつもいるわね。

 

アシスタント 
先生。。。。。。。。。。遠足じゃないんですから。

 

─────  不満。。。。。

 

車で走ること約2時間、札幌市中央区のマンションに到着。
山﨑由紀子さまが出迎えてくださいました。

 

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───── はじめまして。大切な椅子を見せていただけるとのことで、ありがとうございます。

 

lokal8-1_img05.jpg山﨑さま
まあ、遠いところをわざわざ。

 

 

長原
はじめまして。今日はおじゃまします。

 

 

山﨑さま
これがその椅子なんですが...。

 

 

長原(懐かしそうに)
ああ~
これは「Bosch (ボッシュ)」ですね~。

 

 

山﨑さま
お探しの「ロカール」ではないのですね......残念。

 

 

長原
ロカールと同じくらい初期の製品ですよ。いやあ~よく使ってくださっていた!

 

 

山﨑さま
この椅子は20 年くらい前、知っている職人さんに頼んで張り替えているんです。
ストーブのそばに置いてあったものですから、座面の前側が乾燥でカパカパになってしまって。

 

 

長原
そうでしたか、申し訳ない。うちでも張り替えはできたんですが、
その頃はまだそれほど修理・再生のPRに力を入れていなくて...。

 

 

山﨑さま
いいえ、夫も私も「傷んだら傷んだでいい」という考えでしたから。
ほかの椅子はほら、使い込んだままです。

 

 

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座面がなんともいい味になった、「オルファン」シリーズの椅子。

 

長原(お部屋を見回して)
あ!このキャビネットはインテリアセンターの10 周年記念で発表したものですよ!
あ!こっちは「マリッヂ」という名前で...いや~感動ですね~!

 

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山﨑さま
こちらのダイニングテーブル見てください。
8年前に一軒家からこのマンションに引っ越すとき、
大き過ぎて入らないと言われたので、天板を切って縮めてもらったんです。
ほかにも、持って来れなくて友人などに譲った家具がたくさんあります。

 

 

長原
そこまでしてくださって...。とにかく使っていただいてるのがうれしいよねえ。

 

 

山﨑さま
まわりにはそんなに家具を持って行くなんてアホかって(笑)言われて、
でも療養中だった主人が「絶対持って行く」って。
トラックの2/3 は納まったんですが、あとは持ち帰ってもらいました。

 

 

長原
本当に、職人冥利に尽きます。

 

 

 

 

第8話[後編]につづく

到着するなり座るのも忘れて盛り上がる山﨑さまと長原相談役。
後編では、ご主人と長原の出会い、ご主人の家具への思いなど
さらにお話が熱く展開していきます!